
頭痛・腰痛・肩こり専門【はしつね鍼灸整体院】都島院
側弯症って??
背骨は本来、正面あるいは背面から見るとほぼまっすぐに伸びている状態が正常ですが、横から見ると前後にカーブしています。これが側方(左右)に曲がってしまった状態の事を側弯症と言います。
この弯曲が異常であったり、脊柱が側方(横)に弯曲したりすることを脊柱変形(せきちゅうへんけい)といいます。 脊柱変形は、脊柱がねじれながら横に弯曲していく側弯症、後方に凸に曲がってくる後弯(こうわん)症、そして、側弯と後弯が合併した後側弯(こうそくわん)症の3つに分けられます。
来院されるほとんどの患者様は原因のわからない特発性側弯症(とくはつせいそくわんしょう)であることが殆どです。次に多いのは、生まれつき背骨に歪みが生じている先天性側弯症(せんてんせいそくわんしょう)です。
側弯症は、特別な原因なく発症する特発性側彎、生まれつき背骨が曲がっている先天性側彎、他の病気に伴って起こる病原性(症候性)側彎に分けられ、思春期の特に女児に発症する思春期特発性側彎が最も多く見られます。一般的にはコブ角という彎曲の度合いの指標を用いて診断し、治療方針を決定します。
原因不明に発症する特発性側彎は、特に思春期の女児に多く見られます。無症状であることも多く、大人になってから側弯症に気が付くこともあります。
側彎は成長に伴って進行することが多く、女性の場合、容姿の問題にもなるため早期発見・早期治療が重要です。
機能性側弯

機能性側弯ってどんな病気?
機能性側弯とは、簡単に説明すると、いわゆる 『歪み』 のことで、主に筋緊張のアンバランスにより、骨(関節のズレ)や姿勢の悪さ、内臓の位置異常 などにより体各部に力学的な負担がかかり痛みやシビレなどの障害を起こします。
何らかの原因により一時的に生じた側弯で、原因を取り除けば戻ることが多いのが特徴です。姿勢の悪さ(猫背など)や左右の脚の長さの違い、腰椎椎間板ヘルニアの痛みにより引き起こされることもあります。腰痛のために体を曲げているなどの原因で、一時的に側弯ができているものを機能性側弯と言います。
原因が正されたり無くなったりすれば側弯が消失するのが特徴です。そして、機能性側弯の多くは、立った姿勢だと側弯がみられますが、横になると側弯が無くなります。

機能性側弯が及ぼす影響は?
側弯症が身体に及ぼす影響は、側弯症の程度や年齢などによって異なりますが、以下のような症状が出現することがあります。
1 外見上の異常
片方の背部や腰部の突出や肩の高さの左右差、ウエストラインの左右非対称性、肋骨の突出、乳房の左右差や円背、凹背など。
2心理的負担、ストレス、
側弯変形による姿勢不良などが大きな心理的ストレスになる場合もある。
3 痛み
側弯症では変形のある背部や腰部に痛みやコリが出現することがある。しかし、側弯症は手術が必要なコブ角(40~50°以上)になっても、痛みなどの症状が出るのは稀です。
4 神経症状
先天性側弯・後弯症や神経線維腫症などの局所で鋭角に曲がったタイプの変形では変形が大きい場合、脊髄が障害され麻痺を生じる可能性があります。
5 呼吸器症状
進行すると、肺や心臓を包んでいる胸郭が変形し、肺活量の減少や息切れを感じるようになります。

どのような年齢に多いの?
原因は不明ですが、年齢によって起こりやすいタイミングがあると言われています。
・乳幼児側弯症:3歳以下の男児に多い
・学童期側弯症:4~9歳、進行する例が多い
・思春期側弯症:10歳以降、女子に多い
側弯症は、背骨の彎曲が進行する前に処置を始めることが重要です。
早期に発見できるよう、学校検診も行われています。
どんな人がなりやすいの?
機能性側弯とは、日頃の運動習慣や姿勢、骨盤の歪みによる足の長さの違いなどにより上半身でバランスを取ろうとする人間の性質により脊柱が捻れ、弯曲するものをいいます。 運動習慣では、バレエやバドミントンなど左右非対称な動きから起こることもあります。 また、長年の仕事の姿勢などから生じる場合もあり、原因は様々でどのような生活を送ってきたかどうか知ることが重要になります
構築性側弯

構築性側弯ってどんな病気?
脊柱のねじれ(回旋)を伴った側弯です。構築性側弯は、脊柱が左右へカーブしているだけでなく、脊柱が捻じれていることが特徴的です。脊柱が捻じれることによ って、左右に大きくカーブした部分が出っ張って外見上目立つようになります。一方、機能性側弯では、脊柱の捻じれはほとんど無いか、あってもごくわずかしかありません。
骨の変形もあり簡単にまっすぐに戻らなくなってしまってます。
特別な原因もなく発症するもの、生まれつき脊柱が曲がっているもの、神経や筋肉の病気が原因で発症するものなどがあります。そのほとんどが子供の成長期に発症する特発性側弯症とよばれるものです。

どんな症状が出るの?
構築性側弯症については人によってどのような症状が出てくるかはっきりと言い切ることはできません。ただ、可能性としては胸椎を中心に曲がっていく胸椎カーブに腰椎を中心に曲がる腰椎カーブ、胸椎と腰椎の間でカーブが生じてくる胸腰椎カーブといったものが現れるといいます。
構築性側弯症を発症すると、初期の段階ではほとんどわからないのですが、進行すると徐々に体調に変化を感じるようになることがあります。様々な症状がでることがあるので、何例かご紹介します。
・腰痛・・・脊椎がカーブしていくことで上半身と下半身を支えている腰に負担がかかるため、腰痛になる人があります。痛みやだるさも出てきます。
・背中のだるさ・・・脊椎がカーブしていっていることから、背中にもだるさや不快感が出てきます。
・首の痛みやだるさ・・・背骨は首の後ろにまでつながっています。よって、首にまで痛みやだるさが生じる場合があるのです。
・心肺機能の低下・・・高度の側弯症になると、脊柱が変形するのに伴って胸郭が変形します。そのため、呼吸の運動である「ふいご運動」ができにくくなります。
突発性側弯

突発性側弯ってどんな病気?
構築性側弯のなかで最も多い特発性側弯症は女の子に多く見られ、男の子の5~7倍の患者がいると言われています。発症時期は乳児期、学童期、思春期の3つがあります。特発性側弯症の原因は、遺伝の影響もあると言われていますが、残念ながら現代医学ではほとんど分かっていません。
特発性側弯症は、子供の成長期に起き、そして成長と共に悪化することがあるため定期的なレントゲンによる経過観察が必要となります。
通常、半年に1回は脊柱全体のレントゲンを撮り、側弯の進み度合いをみていきます。成長期が終わると、側弯は進行しないことが多く、成長期にいかに側弯を悪化させないかが重要になります。万一、側弯の角度が40度以上になると、成長期が終わっても側弯が進行してしまい、将来的に様々な障害が起きる恐れがあるため、手術が勧められます。
変性側弯

変性側弯ってどんな病気?
変性側弯症は腰椎にみられることが多く、特にそれを腰椎変性側弯症といいます。
中高年に多くみられ、坐骨神経痛の原因にもなります。腰椎変性側弯症は、椎間板や椎間関節、椎体が主に加齢などの変化によって、左右非対称に変形し、脊柱が左右に曲がって生じます。腰椎変性側弯症は椅子から立ち上がる、座る、かがむなどの動作で腰痛を引き起こすだけでなく、神経を圧迫して足に痛みやしびれを起こし、歩くのも困難になることがあります。

著者
橋岡 経男
鍼灸師
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